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【実測値】マンションだと光回線でも遅い?具体的な対策方法について徹底解説
マンションやアパートなどで光回線を導入しても、思ったように速度がでないことがあります。
「光ファイバーなのになぜ遅い?」
と、疑問に思うことがあるでしょう。
実際、調べてみると戸建てタイプとマンションタイプでは実測値に差があります。
■auひかりの速度比較
- 戸建て住宅
下り平均:573.87Mbps
上り平均:580.5Mbps - 集合住宅(マンション・アパート)
下り平均:327.68Mbps
上り平均:282.66Mbps
参考:「みんなのネット回線速度」
マンションなどの集合住宅でも充分な通信速度が出ていますが、それでも戸建て住宅の実測値と比べるとかなり差があります。
実は集合住宅で光回線を利用する際、戸建てタイプとは違う方法で配線がおこなわれています。
なので、速度が遅くなりやすい特徴があります。
このページではマンションなどの集合住宅で光回線が遅い原因について解説しました。
>>マンションでも速い!おすすめの光回線一覧はこちら
【速度比較】光回線のマンションはどれくらいの速度が理想?
光回線は通常プランであれば、最大1Gbpsの通信速度があります。
もちろん最大なので、1Gbpsが実際に出るわけではありません。
多くの場合、100Mbps~200Mbpsくらいが実測値となるでしょう。
一般的な使い方であれば、安定して100Mbpsが出ているようならネット環境で不満が出ることはありません。
では、代表的な光回線サービスではマンションなどの集合住宅ではどれくらいの通信速度が平均的に出ているのでしょうか。
大手通信速度計測サイトである「みんなのネット回線速度」を参考に確認してみます。
光回線サービス | 平均通信速度 |
---|---|
auひかり | 下り:327.68Mbps 上り:282.66Mbps |
ドコモ光 | 下り:276.32Mbps 上り:278.33Mbps |
ソフトバンク光 | 下り:317.41Mbps 上り:302.29Mbps |
So-net光 | 下り:237.82Mbps 上り:275.19Mbps |
NURO光 | 下り:627.03Mbps 上り:563.05Mbps |
こうして見ると、かなりの通信速度がどの回線でも出ています。
インターネットで重要な下り(ダウンロード)速度の平均は、約357Mbpsです。
では、あなたが現在利用している回線の通信速度を確認してみましょう。
「回線種別」を回答してください。
計測開始をクリックすれば、すぐに通信速度を計ることができます。
もしも、200Mbpsを超えないようであれば、「すこし遅い…」と言えるでしょう。
実際、問題なくネットを使っていれば良いのですが、「遅いな…」と感じることがあれば、後述する光回線がマンションで遅いときの4ステップを参考に対策をしてみてください。
マンションで光回線が遅くなる4つの理由
光回線は、どのサービスでも回線速度が最高1Gbps~ではあります。
これは、回線が持つ性能を最大限に生かせたときの速度なので、実際に使ってみての通信速度とは異なります。
つまり回線速度の最大数値は、設備などによる速度低下は考慮されていないため、マンションなどでは場合によってはかなり速度が遅くなることがあるのです。
光回線をマンションに導入して速度が遅くなる原因は、主に4つ考えられます。
それでは、ひとつひとつの原因について見ていきましょう。
【1】回線がマンションの共有部で分岐
光回線のマンションタイプの場合、最寄りの電柱から1本の光回線をマンションの「共有部」と呼ばれる場所に引き込みます。
共有部で、1本の光回線を各戸の契約者へと分岐させます。
そのため、どうしても戸建てタイプよりもマンションタイプのほうが速度が遅くなりがちです。
同じ建物内で契約者が多ければ多いほどに、速度は低下しやすい傾向にあります。
とくに、夕方から夜の時間にかけては利用者が集中するので、通信速度に関するトラブルも増加しやすくなります。
【2】マンションの配線方式がVDSL方式
前述したように、光回線のマンションタイプでは、1本の光回線を共有部と呼ばれる場所で各戸へと分岐しています。
このとき、共有部から各戸へと分岐させる方式は3つあり、それぞれに最大速度に差があるので注意が必要です。
配線方式 | 配線の方法 | 最大速度 |
---|---|---|
VDSL方式 | 電話回線(メタル回線)を使って各戸へ分岐 | 100Mbps |
LAN配線方式 | LANケーブルを使って各戸へと分岐 | 100Mbps |
光配線方式 | 光回線(光ファイバーケーブル)を使って各戸へと分岐 | 1Gbps~ |
この中で最も速度低下が多いと言われるのがVDSL配線方式です。
VDSLとはADSLのように宅内まで電話回線を使った配線方式ですので、新たに大掛かりな工事を行う必要がないことがメリットだと言えます。
LAN配線方式の場合、LANケーブルを各戸まで配線する方式になりますが、通信速度に関してはVDSLと同等と考えていいでしょう。
通信速度の面で最も有利なのが、光配線方式です。光配線方式は宅内まで光ファイバーを使っているので、通信速度の低下が起きにくくなります。
ただ、配線方式は建物によって決まっているため、自分で好きなものを希望することはできません。
VDSL方式は工事が簡単だけど遅い…
VDSL配線方式は、既存の電話回線を利用しています。
電話線であれば築年数が長いマンションであっても施設されており、新たに大掛かりな工事をする必要がなく、回線事業者側も安易に工事を進められるわけです。
ただ、このVDSL配線は工事が安易な分、電話線のデメリットとなる信号の損失が多く、速度が低下しやすい特徴を持っています。
また、最大1Gbpsで利用できる光配線方式と比べると速度的にも遅く、最大100Mbpsしか利用できません。
光配線方式を導入した集合住宅も存在しますが、多くの集合住宅ではVDSL配線方式を利用しているため、それが速度が低下の原因のひとつだと言えます。
>>マンションでも速い!おすすめの光回線一覧はこちら
【3】プロバイダの契約者数が多すぎると遅くなる
最近ではテレワークの普及により家で仕事をする人も多くなったのではないでしょうか。
その影響か、いままでは速度に不満なくインターネットを利用していたのに、急に遅くなったという人も多いです。
皆テレワークなんだろなー。
— KAG (@KG5winbyall) April 2, 2020
通信速度が恐ろしく遅いずら…。
光回線には、回線を提供する回線事業者と、実際にインターネットを接続するプロバイダーとで役割が異なります。
近隣の地域や、お住まいのマンション内で同じプロバイダーを利用している人が多いと、必然的にインターネットの速度も低下する傾向にあると言えるでしょう。
詳しくは後述しますが、プロバイダによってはインターネットの接続方法に違いあり、近年注目を集めているのが「IPv6」と呼ばれる接続方式です。
いままで主流だった「IPv4」接続は、道で例えるなら道幅の狭いトンネルを必ず通らなくてはいけませんでした。
しかし「IPv6」であれば、その道幅の狭いトンネルを通ることなく、インターネットを利用できるため、利用者数によって速度の低下が起きにくい傾向にあります。
【4】機器やソフトウェアに問題がある
速度の低下の原因のひとつとして考えられるのが、回線ではなくお使いのパソコンやソフトウェアによるものです。
古いパソコンなどを使っていると、どうしてもインターネットの速度は低下しやすいと言えるでしょう。
また、Wi-Fi接続にしていることで速度の低下が起きるのであれば、ルーターと端末の位置や、電子レンジなどによる電波干渉が原因の可能性もあります。
さらに、インストールしているOSが古いとインターネットの速度が遅くなるとも言われているため、可能な限りソフトウェアは最新のものを利用するのがオススメです。
光回線がマンションで遅いときの4ステップ
では、実際にマンションで光回線のインターネットを利用して遅い場合の対処法についてをステップ別に解説していきます。
上記のステップで絶対に速度の低下が改善されるわけではありませんが、試してみる価値はあります。
ステップ1|実測を計測してみる
まずはじめに、インターネットの速度を計測してみましょう。
有線接続をしているパソコンの速度が遅いのか、Wi-Fi接続のときにのみ速度が遅いかによって対策方法が異なります。
「回線種別」を回答してください。
※「計測開始」をクリックするだけで、現在利用中のインターネットの速度を計測できます。
利用場面 | 通信速度の目安 |
---|---|
メールやLINE | 130Kbps~ |
webページの閲覧 | 1Mbps~ |
SNS閲覧/投稿 | 3Mbps~ |
動画視聴(※YouTube推奨値) |
|
オンラインゲーム | 30Mbps~ |
上記の表を見ていただければわかりますが、もしもお住まいのマンションが最大100MbpsのVDSL方式であっても、充分にインターネットを快適に使える可能性はあります。
なので、「自分のとこはVDSL方式だからダメだ…」と諦める前に、ここで紹介している対策方法を試してみてください。
ステップ2|Wi-Fiが遅い場合には端末やルーターを調べる
Wi-Fiを利用していて速度が低下する場合は、以下の方法を順番に試してみてください。
4の「Wi-Fiの規格を変える」以外は、簡単に行えるものなで、「あれ? ちょっと遅くなったかな…」と思ったら試してみましょう。
1.Wi-Fiルーターや端末を再起動する
まず、Wi-Fiの速度が遅いと感じたら、お使いのノートパソコンや、タブレット、スマホなどを再起動してみましょう。
次に、Wi-Fiルーターも再起動するようにしてください。
Wi-Fiルーターは、一度設置して起動をすると、滅多なことで電源を切ることがありませんので、知らないうちにエラーが出ていてそのまま利用していることもあります。
電源ボタンがないWi-Fiルーターもあるので、電源コードを一度抜き差しするなどして、再起動をするようにしましょう。
エラーが解消されて、速度が改善することがあります。
2.ルーターと端末の位置を調整する
Wi-Fiは無線の電波ですので、壁や床などの遮蔽物によって電波が弱くなることがあります。
1階にWi-Fiルーターが設置されていて、2階でインターネットを利用している場合などは、床や壁に遮られて速度が遅くなることもあるでしょう。
その場合は、Wi-Fiルーターかインターネットを利用する場所を移動させると、速度が改善することがあります。
難しいという人は、市販のWi-Fi中継器などを設置して、電波が弱くなるのを防ぐ工夫が必要です。
3.干渉する電子機器が近くないか確認する
電子レンジなどの電化製品からは、Wi-Fiと同じ周波数の電波が出ていますので、できるだけルーターや端末は電化製品から話して利用することをオススメします。
また、同時にWi-Fiを利用している人が多いと、干渉して速度が低下することもあるでしょう。
家族全員でWi-Fiを使うなどする場合は、有線での接続も積極的に利用するなどして、干渉ができるだけ起きないような工夫をしてください。
4.Wi-Fiの規格を変える
上記の方法を試してみても、Wi-Fiの速度が改善されない場合は、現在お使いのWi-Fiの規格を確認してみてください。
Wi-Fiにはいくつか規格があり、使っている周波数帯にも違いがあります。
詳しいことは省きますが、現在、Wi-Fiの規格として主流なのが「11n」と「11ac」です。
Wi-Fiの規格 | 最大通信速度 | 使用する周波数帯 |
---|---|---|
IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz |
IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz |
IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz |
IEEE 802.11n | 65M~600Mbps | 2.4GHz/5GHz ※自動的に周波数帯を切り替える |
IEEE 802.11ac | 290Mbps~6.9Gbps | 5GHz |
IEEE 802.11ax | 9.6G | 2.4GHz/5GHz ※自動的に周波数帯を切り替える |
もしも、現在「11n」の規格のWi-Fiを利用しているようであれば、「11ac」のWi-Fiへと規格を変えることをオススメします。
古いWi-Fiルーターを使っている場合、「11ac」の規格に対応していない可能性があり、それが原因でWi-Fiの通信速度が低下していることも考えられるでしょう。
「11ac」が使用している5GHzという周波数帯は、壁や床などの遮蔽物に弱いというデメリットはありますが、通信速度は速くなる可能性はあります。
なお、現在では「11ax」が最大の規格となりますが、パソコンやスマホなど、端末側が対応してなければ使えないので注意しましょう。
>>「11ac」に対応したルーターを無料貸し出ししてくれる回線一覧
ステップ3 |「IPv6」で接続しているか確認する
マンションで光回線を有線接続していて遅い場合は、現在の接続方式を調べてみてください。
前述したように、いま現在、もっとも主流なのは「IPv4」と呼ばれる接続方式ですが、最新の「IPv6」への移行が急がれている状況です。
パンク寸前だったインターネット回線を、IPv6方式にすることで実質無制限で使えるようになりました。
すでに解説した通り、IPv4を道路に例えると、インターネットを接続する際に、必ず細いトンネルを通る必要があります。
それがIPv6にすることで、細いトンネルを通ることなくインターネットへと接続することが可能です。
技術的な詳細説明は避けますが、単純にIPv4からIPv6にするとインターネットの速度が向上すると知っておきましょう。
現在、IPv4とIPv6のどちらの方式でインターネットを接続しているのかは、「あなたの IPv6 接続性をテストしましょう。」で簡単に調べることができます。
もしもIPv4で接続しているのであれば、「あなたはIPv4インターネットのみを閲覧できるようです。」と表示が出るはずです。
IPv6の対応プロバイダーについて
インターネットの通信速度が遅いと感じていて、なおかつ調べてみたらIPv4でインターネット接続をしていた場合、IPv6でインターネット接続をすると速度が改善することがあります。
ただし、IPv6でインターネットを利用できるかは、契約しているプロバイダーによって違いますので確認が必要です。
また、IPv4での接続でしか閲覧や利用できないコンテンツがまだまだ多いため、「IPv4 over IPv6」に対応しているプロバイダーかの確認をしましょう。
「IPv4 over IPv6」は簡単に言えば、「基本的にIPv6で接続するが、IPv4にしか対応していないwebページなども利用することができる方式」です。
契約中のプロバイダーが、もしも「IPv4 over IPv6」に対応しているのであれば、ほとんどの場合は無料で追加することができるので問い合わせをしてみましょう。
ステップ4|思い切って別回線に乗り換えてみる
ここまでのステップを踏んでも、マンションでお使いのインターネットが遅いと感じるようでしたら、思いっ切って別の回線に乗り換えてしまうことをオススメします。
ただし、ただ乗り換えたところで、速度が改善しない可能性があるので、慎重に乗り換え先は選ぶようにしましょう。
【注意】フレッツ系からフレッツ系への乗り換えはNG
NTTコミュニケーションズが運営するフレッツ光は、日本の90%以上の地域を網羅する光回線を所有しています。
その設備を利用した様々な光コラボと呼ばれる光回線業者がたくさんありますが、基本的には同じ設備を利用しているため、乗り換えても速度は改善しないでしょう。
現在、フレッツ光、または光コラボを契約していて、インターネットの通信速度が遅いと感じているのであれば、フレッツ光や他社光コラボに乗り換えをしても意味がありません。
なので、フレッツ光、または光コラボを契約している人は、auひかりやNURO光といった独自の光回線を所有している光回線業者へと乗り換えるようにしましょう。
反対に現在、auひかりやNURO光を利用しているという人は、光コラボに乗り換えることで回線設備そのものが変わりますので速度改善することがあります。
マンションでも高速!?おすすめの光回線一覧
すでに解説したように、マンションで光回線が遅い場合は、そのサービスが遅いというよりも、建物に導入されている設備や、ネットを利用している環境によるところが大きいです。
例えば、「Wi-Fiで利用していたら遅かったけど、有線にしたら問題なかった」ということもあります。
その場合、Wi-Fiルーターの位置や、機種の変更を検討するのが良いでしょう。
ここで紹介するのは、「11ac」に対応した高性能Wi-Fiルーターを無料で貸し出している回線です。
ルーターの性能によって速度が大きく違いのは、すでに解説した通りなので、参考にしてください。
サービス | 概要 |
---|---|
auひかり
(So-net) |
・独自設備により高速 ・高性能Wi-Fiを無料レンタル ・1年間の大幅な月額割引 ・auスマホとのセット割も可 |
NURO光 | ・最大2Gbpsの高速回線 ・光回線方式で分岐なしで利用 ・無条件で60,000円の現金還元 ・エリアが限られているので要確認 |
ドコモ光
(GMOとくとくBB) |
・光コラボ人気ナンバー1 ・GMOなら3つのルーターから選べる ・最大100,000円還元 ・docomoスマホとのセット割 |
eo光 | ・関西エリア限定の高速回線 ・導入済みマンションか要チェック ・1年間の大幅月額割引 ・独自設備で対応が迅速 |
docomo home 5G | ・ホームルーター ・平均下り141.84Mbps ・工事なしですぐに導入可能 ・5G通信対応でなかなか早い |
最後のdocomo home 5Gだけは光回線ではありません。
しかし、5G通信に対応していて、平均速度も下りで141.84Mbps(みんなのネット回線速度調べ)出ています。
光回線ほどではありませんが、充分は通信速度だと言えるでしょう。
お住まいの建物が、VDSL方式(最大100Mbps)にしか対応しておらず、他の回線を入れようにも入れられない人はホームルーターを検討するのもオススメです。
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