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ダークファイバーを徹底解説!NURO光が速くて安い理由とは?

速度
ダークファイバーの基礎知識

NURO光では、NTT東西の使われていない光ケーブル『ダークファイバー』を利用してサービスを提供しています。

この話を聞くと「NTTの光回線では遅いのではないか?」と不安になる方もいるでしょう。

しかし、NURO光は下り最大2Gbps、NURO光 10G・NURO光 10Gsでは上下最大10Gbpsの世界最速を実現しています。

そこで今回は、NURO光で利用されているダークファイバーと、なぜNURO光が高速なのかを解説します。

そもそもダークファイバーって何?

ダークファイバーとは

NTTの光回線はフレッツ光だけでなく、様々な光回線で利用されています。

もっとも多いのがソフトバンク光やドコモ光など、フレッツ光の設備をまるごと利用した光コラボです。

また、KDDIのauひかりでも、自社の光ファイバーが提供されていないエリアではNTTの光ファイバーをレンタルしてサービス提供を行っています。

NTTの光ファイバーを利用するサービス
  • フレッツ光
  • ソフトバンク光、ドコモ光などのコラボ光
  • auひかりでKDDIの光回線がないエリア(シェアードエリア)
  • 一部のケーブルテレビのインターネット回線

こうした多くのサービスが利用しているにも関わらず、NTT東西の光回線利用率は3〜4割と言われています。

つまり、設置されただけで活用できていない光ケーブルがたっぷりあるということですね。

このように、電柱などに設置しているだけで、利用されていない光ファイバーのことを『ダークファイバー』と呼びます。

光ファイバーを設置する際、必要に応じて毎回増設してしまうとコストがかかるため、将来の利用を予測して多めに設置します。

そのため、設置しているだけで使われない光ファイバーであるダークファイバーが多く存在するのです。

ダークファイバーを使っているからNURO光は安い!?

先の解説でNURO光が利用しているダークファイバーがどのようなものか何となくわかったと思います。

実は、ダークファイバーを利用していることでNURO光の安い料金が実現できている可能性があります。

各光回線の利用料金
  NURO光 フレッツ光 auひかり
月額料金 5,200円 5,940円 5,610円
通信速度 最大2Gbps 最大1Gbps 最大1Gbps

※フレッツ光は標準的なプロバイダの戸建てタイプの料金

NTTに限らず、通信インフラを持っている事業者は「利用していないインフラも維持管理する」義務があります。

つまり、ダークファイバーは多ければ多いほど赤字になるということです。 そのため、詳細な料金は不明ですが、ダークファイバーの利用料金はかなり安くしていると言われています。

NURO光が他の光回線より割安なのは、このダークファイバーを格安でNTTからレンタルしてサービス提供しているためです。

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NTTの光回線を使ってもNURO光が速い理由

NTTの光回線を使ってもNURO光が速い理由は通信技術

NURO光を検討している方の中には、フレッツ光が遅いと感じて乗り換えようとする方が多くいます。

そのため、NURO光がNTTの光ケーブルを利用していると聞くと、「乗り換えても遅いのではないか」と不安になるようです。

しかし、光回線の通信速度は光ケーブルではなく、通信設備・通信方式に依存するのです。

光ケーブルのキャパシティは1,000Gbps以上ある

三菱電機が2016年2月に報道発表した資料によると、既設の光ケーブルでも1Tbps(1,024Gbps)の通信が実現されました。

現在NURO光 10Gsで提供する10Gbpsの100倍の通信速度です。

この実験で利用される技術は、1本の光ケーブルを丸ごと利用する方法です。そのため個人向け光回線として契約するサービスはまだ登場していません。

しかし、NTTの光ケーブルであっても、1Tbpsの通信に耐えられるということが証明されているということです。

NURO光の高速通信はG-PONやXGS-PONで実現されている

NURO光でもフレッツ光でも、同じNTTの光ケーブルが利用されているとお伝えしました。

光ケーブル自体のキャパシティは1Tbpsでも耐えられる性能がありますが、なぜNURO光の方が通信速度が速いのでしょうか?

実は、NURO光の最大2GbpsもNURO光 10G/10Gsの最大10Gbpsも、通信を分岐する「PON」という技術によって実現しています。

どの光回線であっても、1本の光ケーブルを占有する契約は月額数十万円かかってしまいます。

しかし、PONによって1本の光ケーブルを共有して利用することで、個人でも利用できる利用料金を実現しているのですね。

■光回線サービス別のPON
光回線 PON 最大速度
NURO光 G-PON 下り最大2Gbps/上り最大1Gbps
NURO光 10G XG-PON 下り最大10Gbps/上り最大2.5Gbps
NURO光 10Gs/6Gs XGS-PON 上下最大10Gbps
フレッツ光 GE-PON 上下最大1Gbps
光コラボ GE-PON 上下最大1Gbps
auひかり GE-PON 上下最大1Gbps
auひかり X/V XGS-PON 上下最大10Gbps

フレッツ光やauひかりの採用しているGE-PONは、通信設備が普及して設置コストが安いのが特徴です。

その反面、最大通信速度が1Gbpsまでとなり、下手をすればスマホより実効速度が遅くなることも。

一方、NURO光の採用しているG-PONでは最大2Gbpsとなり、かなりの速度が出ます。 このように、採用しているPON技術の違いで、最大速度が大きく異なってくるのです。

今まで日本の光回線は、フレッツ光やauひかりなどが採用しているGE-PONが主流でした。

なぜかと言うと、GE-PONは、他のPONと比較すると仕組みが単純で低価格でサービス提供ができるためです。

しかし、NURO光ではより複雑で速度が速いG-PONを採用しました。 G-PONは仕様上2.5Gbpsで通信が可能です。

当然、通信速度はある程度の損失が生まれるため、理論上最大2Gbpsとなっています。

本来、G-PONは速度が速い分、仕組みが複雑でコストがかかってしまいます。
しかし、NURO光では海外の技術などを最大限に利用したり、ダークファイバーなども併用することで、他のサービスよりも安い料金が実現されました。

NURO光で使っているダークファイバーはNURO専用!

PONの違いによって速度に違いがあるとお伝えしまいしたが、実はPONの違いにはもう1つ大きな特徴があります。

GE-PONを使っているフレッツ光と、G-PONを使っているNURO光では同じ回線を共有することができません。

そのため、NURO光が利用するダークファイバーは、現状NURO光の専用回線ということになります。

フレッツ光の場合、ソフトバンク光やドコモ光など同じ光コラボ事業者と回線を共有しています。

そのため、どうしても光ファイバーの稼働率が上がってしまい、込み合う時間帯では混雑が原因で速度が遅くなることもあるのです。

NURO光は他の事業者と回線を共有しないため、回線が混雑する可能性が少なくなります。

結果的に、NURO光の実効速度はフレッツ光の2倍以上となることもあります。 現に次の記事で行なった検証では、NURO光とフレッツ光の下り速度は3倍以上の差が生まれました。

NURO光は新しいPONを使っていることで回線を占有し、圧倒的に速い通信を実現しているのです。

  • NTTの光ケーブルは1,024Gbpsにも耐えられるキャパシティがある
  • フレッツ光が遅いのはGE-PONを使っているから
  • NURO光はG-PON、XGS-PONなど新しくPONを使っているから速い

NURO光の実際の速度を300人分の測定データから比較検証してみた

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NURO光のエリアはまだまだ拡大途上!

NURO光のエリアはまだまだ拡大途上!

現在、NURO光の提供エリアは以下の通りです。

NURO光の提供エリア

  • 北海道…石狩市、恵庭市、江別市、小樽市、札幌市、千歳市
  • 関東…茨城県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、栃木県
  • 東海…愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
  • 関西…大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県
  • 中国…広島、岡山
  • 九州…福岡県、佐賀県の一部

提供エリアになっている都道府県でも、細かな地域によって提供可否が分かれます。

具体的な提供エリアの確認方法は、NURO光のエリア確認方法と拡大予定についてをご覧ください。

NURO光はまだまだ提供エリアが狭い状態です。 しかし、NTT東西のダークファイバーを利用していることで、今後全国で利用できるようになるでしょう。

フレッツ光の人口カバー率

  • NTT東日本エリア:95%
  • NTT西日本エリア:93%

先にお伝えした通り、NTT東西の光ケーブル利用率は3〜4割と言われています。

それにも関わらず人口カバー率が9割越えをしていることからも、全国どこでもダークファイバーがある状況と言えるでしょう。

今NURO光の提供エリア外の方も、今後のエリア拡大に期待しましょう!

NURO光が提供エリア外だった時のオススメ回線を紹介!高速で低価格な光回線はどれ?

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NURO光で使われているダークファイバーまとめ

ダークファイバーについてまとめ

今回はNURO光の利用しているダークファイバーについて解説しました。

ダークファイバーはNTTの利用していない光ケーブルですが、NURO光で利用することでフレッツ光より高速なインターネットを実現しています。

ダークファイバーまとめ

  • NTTの使われていない光ケーブル
  • 光ケーブル自体のキャパシティは1,024Gbps以上ある
  • NURO光はG-PONなど新しい通信方式だから速い

フレッツ光やコラボ光など、既存のGE-PONを使った光回線で遅いと感じている方も、NURO光なら速度が改善する可能性があります。

現在、速度に満足していない方は、特にお勧めのサービスと言えるでしょう。

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